電力自由化(応用知識編)

電気料金に含まれる託送料金とは?どれくらいの割合?

当たり前のことですが、電気は電線を通じて送られてきます。新電力会社の電気はどう送られてくるのか? 新たに電線を引いて電気を送るのが分かりやすいですが、そんなことしていたら、いくらお金があってもたりません。(街中電線だらけになっちゃいます。)



新電力は、既存の電力会社の送配電ネットワークを利用して送られてくることになります。といっても無料で送配電ネットワークを利用できるわけではありません。接続料金として「託送料金」というものが必要になってきます。


託送料金が安ければ、新電力の電気料金を下げることができるし、高ければ、下げづらくなる...新電力を使う側にもめぐりめぐって影響の出てくるお金です。


夏に電力会社10社が国に託送料金の金額を申請、電力取引監視等委員会が2015年12月11日に査定結果を発表しました。これにより、2016年4月から適用することになる託送料金の水準が確定しました。いくらになっているのか、みてみましょう。


【1kWhあたりの託送料金単価(2016年4月から)】


●北海道電力は、
低圧が、8.76円程度で、高圧が、4.17円程度で、特別高圧が、1.85円程度。
●東北電力は、
低圧が、9.71円程度で、高圧が、4.50円程度で、特別高圧が、1.98円程度。
●東京電力は、
低圧が、8.57円程度で、高圧が、3.77円程度で、特別高圧が、1.98円程度。
●中部電力は、
低圧が、9.01円程度で、高圧が、3.53円程度で、特別高圧が、1.85円程度。
●北陸電力は、
低圧が、7.81円程度で、高圧が、3.77円程度で、特別高圧が、1.83円程度。
●関西電力は、
低圧が、7.81円程度で、高圧が、4.01円程度で、特別高圧が、2.02円程度。
●中国電力は、
低圧が、8.29円程度で、高圧が、3.99円程度で、特別高圧が、1.62円程度。
●四国電力は、
低圧が、8.61円程度で、高圧が、4.04円程度で、特別高圧が、1.79円程度。
●九州電力は、
低圧が、8.30円程度で、高圧が、3.84円程度で、特別高圧が、2.09円程度。
●沖縄電力は、
低圧が、9.93円程度で、高圧が、5.20円程度で、特別高圧が、3.01円程度。


低圧は、家庭や商店向け。高圧、特別高圧は、企業、自治体向けになります。低圧が高く、高圧になるほど料金が安いんですね。たくさん電気を使うところは、安くということでしょうか。


地域によって結構差があります。低圧で、一番安いのは、北陸電力と関西電力の7.81円。一番高いのは、沖縄の9.93円ですね。その差、2.12円。


たった2円と思っちゃいますが、1kWhあたりの額。金額が上がれば結構な差になります。ただ、地域によって、電力量料金が違うので、託送料金の単価だけで判断出来ない部分もあります。
※電力料金が高い地域は、当然、託送料金も高くなる。


電力料金の中に、託送料金が含まれているとして、どれくらいの割合が託送料金になるのかをみてみましょう。


「従量電灯」の1段料金における託送料金の割合です。


●北海道電力は、
従量電灯1kWhが、23.54円。低圧の託送料金が、8.76円なので、37.2パーセント。
●東北電力は、
従量電灯1kWhが、18.24円。低圧の託送料金が、9.71円なので、53.2パーセント。
●東京電力は、
従量電灯1kWhが、19.43円。低圧の託送料金が、8.57円なので、44.1パーセント。
●中部電力は、
従量電灯1kWhが、20.68円。低圧の託送料金が、9.01円なので、43.6パーセント。
●北陸電力は、
従量電灯1kWhが、17.48円。低圧の託送料金が、7.81円なので、44.7パーセント。
●関西電力は、
従量電灯1kWhが、22.83円。低圧の託送料金が、7.81円なので、34.2パーセント。
●中国電力は、
従量電灯1kWhが、20.34円。低圧の託送料金が、8.29円なので、40.8パーセント。
●四国電力は、
従量電灯1kWhが、20.00円。低圧の託送料金が、8.61円なので、43.1パーセント。
●九州電力は、
従量電灯1kWhが、17.13円。低圧の託送料金が、8.30円なので、48.5パーセント。
●沖縄電力は、
従量電灯1kWhが、22.49円。低圧の託送料金が、9.93円なので、44.2パーセント。


割合でみると変わってきますね。価格だけでみると一番高かった沖縄電力ですが、それ以上に割高なところがたくさんあります。東北の託送料金が一番割高ですね。


割安な方は、意外に関西電力です。 新しい会社が、電気の小売事業に参入するには、関西の方がよさそうです。


こうやって割合でみてみると、託送料金って結構するんですね。電気代の半分近くが、電気を送るためのお金ということになります。


缶ジュースや缶コーヒーの原価の内、缶(容器)の代金が結構な割合をしめている、と言われているのに状況が似ていますね。


それを手に入れるためには、仕方のないお金ですが、ちょっともったいない気もします。


電力の自由化で、電気代が安くなるといっても、託送料金の部分は変えられません。各社、託送料金以外の部分の金額を下げて、差をつけているわけです。


ある程度以上、電気代が安くならないのは、託送料金があるからなんですね。


そう考えると、電気代を安くする一番の方法は、託送料金を下げることなのかもしれません。家庭用の低圧も高圧や特別高圧くらいの値段になったら、かなり電気料金が下がりそうですが、そんな日は、くるんでしょうか...


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